飛陽が突然、しっかりした絵を描き出した。
一番最初は、先月7月18日(日)だった。
私が「飛陽、絵の腕が上がったねえ」と言って、右腕を上げると、
飛陽も嬉しそうに右腕を上げた。
それから、二週間ほど経って描いた絵がこれだ。
飛陽の初自画像だ。

なかなか特徴を良くとらえている。
口元も下に弧を描いて、かわいらしさを出している。
手がある。小さい子は普通、手を描かないと聞いている。
私も飛陽の写真を元に、飛陽のキャラクターを作ろうと何遍も試みたが、
全くできず仕舞いだった。
飛陽のこの絵を元にして、アニメーションを作ろうっと!
次はもう一つの絵、ひつじさん。

羊の感じがよくでている。かたちが実に羊だし、顔は羊そのものだ。
足の部分が簾のようになっているのは、草に隠れて足が見えないからに違いない。
オレンジの太陽も、光線が一杯出ていて、元気一杯の感じがよくでている。
雲の流れも素晴らしい。
飛陽と早くアニメーションを一緒に作りたい。
或る雑誌のインタビューで、宮崎駿がおもしろいことを言っていた。
或る先輩が「浮世絵も50年で終わったんだから、アニメーションももう終わりなんだよ」と言った。
東映動画が長編第一作「白蛇伝」を公開したのが1958年で、そこから確かに50年経った。
でも浮世絵だって最盛期の50年を過ぎてもズッと作られ続けた。
我々も作り続けていくしかないのかなと。
だから僕らは、海の向こうに島はないかもしれないけれども、とにかく船出するしかない。
そう決めたんです。
企業の寿命30年と言われるけれど、文化も50年サイクルがあるのかと、ちょっと感慨深げ。
ちなみにジブリは25年経ち、ウォルトディズニーの居た頃のディズニーの最盛期は10年。
それから、ジブリが新人募集しても、ほとんど女性しか来ないらしい。
女性は即戦力になるが、男は育つのが遅い。五年はダメだという。
インタビューの途中にあった「精神的な生産力が追いつかない」という言葉が印象的だった。



