昨日、松崎農園内の路(みち)を整理していて、はさみを発見した。

ビニールの線を切るのに使って、忘れてしまったに違いない。
どれだけ吹きさらしになっていたか分からないが、さび付いていない。正常に動く。
ステンレスとは言え、素晴らしい。
このはさみは、私が学生時代に購入したものだ。
高校時代か大学時代かは定かではない。しかし、彼是四十年くらいにはなるから、凄い。
凄い理由は二つ。一つはこわれることなく、正常に動くこと。手入れは何一つしてないし、所定の置き場所もなく、ただ置きっぱなしだった。さすがメイドインジャパン。
もう一つは、四十年間もなくなりもせず、捨てられもせずあったこと。意識して、このはさみを大事にしまっていたわけではない。更にこの間、ざっと数えても転居が十回ぐらいはあった。本当に奇跡だ。
この十年くらいは松崎農園で使われていた。いつしか見えなくなってしまっていた。でも何処かにあるだろうと思い、捜しもしなかった。
それが突然目の前に現れた。しかも他の人を介さずに、私自身の前に。
はさみとは言え、これも何かの縁に違いない。これを機会に手元に置いて、最後まで使おうと思う。
長さ15.5cm、幅は最大のところで5.5cm。油をさすこともなかったが、敬意を込めて初めて油をさした。
このはさみの特徴は、刃の部分がはさみの構造部分と別あつらえになっていること。
さすがに、片方の刃の部分がはずれかかっている。
金属を貼り合わせることができる接着剤で、修理しようと思う。



